小児科で働く看護師の役割の一つに挙げられるのが、子供に対するケアです。患者である子供に対して医師がスムーズに問診や治療が行えるようサポートすることが小児科看護師の仕事の一つと言えます。患者が子供であることから診察中に突然泣き出してしまう子も珍しくありません。そんな時は子供が安心するような声かけなどをして診察や治療のサポートを行います。
小児科におけるケアは子供に対する医療行為だけでなく、小さい子供と一緒に遊んであげたりすることなども小児科の看護師にとっては大切な仕事の一つです。検査や治療を行う際は、絵や人形などを使って子供が不安なく検査や治療が受けられるように説明することも必要になってきます。
また、小児科の看護師は、入院生活を送っている子供を元気づけるために、誕生日会やクリスマス会などのイベントを企画して開催することもあります。メンタル的な支援はもちろん、子供にも分かりやすい説明を行い、検査や治療の必要性を理解してもらえるようなスキルが求められます。
一方、子供だけでなく、その家族に対するケアも小児科の看護師にとっては大切な仕事と言えるでしょう。子供の親は症状によっては不安からとてもナーバスになるケースも少なくありません。子供は親が心配していると自分自身も不安になってしまう可能性があります。そのため、小児科の看護師は、子供の家族とコミュニケーションをしっかりと取り、家族が抱えている不安を少しでも取り除く必要もあるのです。